誰でも天才になれる記憶法 - 勉強の効果があらわれるのは三ヶ月後

「方法記憶」が「魔法の記憶」である理由は先に述べた通りです。

また、方法記憶が生み出す最高の現象、「学習の転移」に関しても詳細に説明してきました。

そしてここで今一度、「学習の転移」の素晴らしさと、それに伴う「累乗の効果」について説明したいと思います。

「学習の転移」は、先にも説明しましたが、再度簡単に説明します。

人がAというものごとを覚えたとします。このとき一緒に、Aというものごとの「理解の仕方」も、無意識のうちに方法記憶によって脳に保存されます。それがもとで、次にBというものごとを覚えようとしたとき、Aの方法記憶が、無意識にBの理解を助けて、簡単にBを記憶できるようになります。

その際、同時にBの方法記憶もまた、無意識のうちに脳の中に保存されます。これが「学習の転移」という現象です。

しかし、実はこのとき脳で起きている現象がもう一つあるのです。それは、新しいBの方法記憶が、すでに記憶しているAの理解をさらに深めてくれるというものです。AとBの二つのものごとを覚えると、「A」、「B」、「Aから見たB」、「Bから見たA」というように、ものごと同士の連合が生まれます。よって、二つのものごとから4つの視点が生まれるのです。

この方法で学習すると、勉強量と成績の関係はただの比例関係ではなく、等比級数的な傾きを得ることとなります。(ここは、実際にグラフを入れて下さい。高校数学がわからないと理解できないと思います。)

このような現象を、「累乗の効果」といいます。

たとえ今、自分が1のレベルにいたとしても、上に述べた効率的な勉強方法を実行していれば、短期間で驚異的な成績上昇が見込めます。

ただし、これは上に述べた効率的な勉強方法を実行し、かつ手抜きをしないで努力を続けるという条件付きです。

最初は、あまり成績が上がったという実感がないかもしれません。なぜなら、等比級数的なグラフの様に成績が上昇するからです。実感がないという理由で途中で努力をやめてしまったらそこで終わりです。自分の才能の無さに絶望して、見られるはずだった最高の景色、「自分はやればできるんだ」という自信に満ちた自分の姿を見ること無く終わることになります。

しかし、辛抱強く勉強を繰り返すことのできる人は、ある時を境に急激に成績が伸び始めます。ここにくるまでは、勉強の成果はなかなか現れません。だから、諦めない心という要素が非常に重要となってくるのです。

これが、勉強の相乗効果の実体です。例外はありません。

勉強を継続していると、急に視界が広くなり、ものごとがよく理解できるようになったと感じる瞬間が現れます。この現象は、まさに勉強と結果の関係が「累乗」の関係にあることを物語っています。だから、即効性を求めてはいけません。なかなか結果が現れなくても、簡単に諦めてはいけません。ものごとを習得する場合、「努力の継続」なしに成し遂げられるものなどありません。また、周囲の天才と自分を比べることなど、百害あって一理なしです。努力と成果は、「累乗関数の関係」にあるからです。最も大切なことは、努力を続ける、諦めない心です。そうすれば、必ず自分でも驚く程の成果が目の前に現れます。

このような学力向上のパターンになるのは、私たちの脳がそのような性質だからです。

成果がはっきりと目に見えなくても、努力した分だけ確実に、基礎力が蓄積されていきます。目安として、先の様な勉強方法で勉強を始めると、効果が現れ始めるのは、どんなに早くでも三ヶ月はかかると言われています。この点はしっかり押さえておいて下さい。諦めてしまいそうになった時、この事実を思い出して、次の一歩を踏み出して下さい。

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この記事を書いた人

偏差値50から慶応大学に現役合格した効率のよい学習法をお伝えします!

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