
目次
1.勉強時間について
高校は、教科が増える上にその1教科ごとの学ぶ量が半端なく増える、というお話をさせて頂いたかと思います。 高校で学ぶ勉強量は、中学のそれのの約3倍強というとてつもない量になります。 それにもかかわわず、中学までの学習方法を続けている生徒がかなり多くいます。そして、定期テスト前あたりから、「間に合わない」、「こんな量をさばけるわけがない」というつぶやきに変わり、帰ってくるテストの点を見て、がっくりと肩を落とす。お馴染みのパターンです。 しかし、同じ条件で満点に近い点をたたき出す生徒もいるのです。この違いはいったいどこから生まれてくるのでしょうか? それは「時間の使い方」にあります。 中学生の頃は、教科書をすみからすみまでチェックし、ワークを一通りこなしていればそれなりの点は取れたでしょう。 しかし、高校ではその方法は全く通用しません。高校のテスト範囲は、中学のそれとは比べ物にならないほど多いのです。さらに、テストの教科も増えるわけですから、間に合うわけがありません。 では、どういう時間の使い方をすれば、「間に合う」のでしょうか? それは、いかに「予習」を徹底するか、ということです。予習をすることにより、学校での授業は「復習」に変わります。さらに、予習の段階でわからなかったポイントを授業で先生に質問もできます。自分が出来る問題と出来ない問題のふるい分けができ、一度で出来た問題はとりあえず放置をし、出来ない問題だけに取り組みます。出来ない問題だけを集め、それをすらすら解けるまで解きまくります。その後、テスト前あたりで全体的に最終チェックをする。 ここで重要なポイントは、出来る問題を何度も解かない、ということです。中学では、出来る問題を何度も解いて確認する、という生徒が多くいます。それはそれで重要なことです。しかし、高校ではそんなことをしている時間はありません。出来ない問題を徹底的に攻略する、出来る問題は最後にさらっとチェックする。このやり方を徹底すれば、高校の定期テストにおいてもつぎ込んだエネルギーに見合った点数をとることができます。 これは、実は中学生にもおすすめです。中学生の頃からこの方法で勉強すれば、高校になってもそれほど困ることはありません。 中学と高校の違いは、学習量だけなので、定期テストのための勉強をする日程さえ調節すればいいだけの話です。 また、高校3年では大学受験という大きな壁が待ち構えています。今あげた学習方法は、実は大学受験勉強でも非常に役立つものです。 そのためにも、今一度自分の勉強のための時間の使い方を見直す機会を持ってほしいと思います。