
「記憶」と言っても、実は自由に思い出せる記憶と、そうでない記憶があります。前者を「経験記憶」、後者を「知識記憶」と呼びます。
「経験記憶」とは、自分の過去の経験が絡んだ記憶のことです。
一方、「知識記憶」とは、何かきっかけがないとうまく思い出せない知識のような記憶のことです。
「知識記憶」は、ど忘れしやすい記憶です。また、学校のテストで必要なものの大部分もこの記憶です。上述した様に、知識記憶はきっかけが十分でないと思い出せません。ですからテストで思い出すことが出来ず、痛い目にあうことになるわけです。これらのことから導きだせる結論として、テストの内容を知識記憶ではなく、経験記憶として覚えればよいということです。
「経験記憶」は自在に思い出すことが出来るだけでなく、覚え込むこと自体がラクで、しかも忘れにくい。良いことずくめの記憶なのです。